CVTイメージ

「代車は軽のオートマでいいですか?」  ATとCVTの違い

車の整備と販売に携わってるわたしたちでも、マニュアル車(MT車)に対してオートマ車(AT車)と便宜的に表現してしまいがちですが、いわゆるオートマには大別して、ATとCVTという2つの仕組みがあります。
他にもAMTやその進化形のDCTと呼ばれる自動的にシフトチェンジする機構も存在しますが、一般的な車両はおおむねATまたはCVTを採用しています。
ATはMTのクラッチを踏んでギア変更という操作を自動化したものですが、CVTは直径を変更できる2つのプーリー(ギアではなく滑車というメカニズム)の組み合わせを利用し、動力の伝達比率を変更する仕組みです。
ATはあくまで多段変速ですが、CVTはリニアに比率が変わる無段変速で、ギア変更時のカクン(ガクン?)といった振動・感覚がなく、スムーズな乗り心地が特徴といえます(多段変速のあのギアチェンジした感覚が良いんだ、という意見もあります)。

さらに踏み込むと、CVTと一口にいっても、各自動車製造メーカーの創意工夫、ハイブリッド車・EV車(電気自動車)等の新しいタイプの車の登場に伴って、様々なタイプのCVTが存在します。

エンジンオイルとミッションオイル

エンジンオイルはこまめに交換しているけれど、ミッションオイルの交換はしたことがないお客様もそれほど珍しくはないと思います。動力発生(エンジン)と動力伝達(ミッション)の違いはありますが、どちらのオイルも時間経過と使用頻度に応じて劣化が進みますし、オイル品質の劣化は性能に影響し、いずれは故障に繋がります。また、ある程度以上に劣化が進んだミッションオイルの交換には、一定のリスクが存在するため、いちがいに交換が良いともいえません(近い将来、乗り換える予定がある等)。

CVTオイルの交換を推奨します

以上を踏まえて、吉田ゴムでは5年毎、5万km毎のCVTオイル(CVTフルード、CVTFとも表現します)交換を推奨しています。
たとえ10万kmオーバー、20万kmオーバーの車であっても、汚れ具合を専用マシンで測定し、オイルのコンディションに応じて増加するリスクの十分な説明をさせてもらった上で、異なった交換方法を提案させてもらいます。軽度であればマシンによる自動交換、汚れの程度が高い場合は、故障の原因にならない様にオイルパン脱着の上でストレーナ(フィルタ)ごと交換するか、等の方法があります。
交換することで性能やレスポンスの向上が見込まれ、新車時に近い乗り心地に改善される可能性が高いため、車検時、12か月点検時には、お車の状態に応じてご提案させていただきますので、是非CVTオイル交換をご検討ください。